カイコ

うちにカイコが来た。

3匹来て、二匹は、早々と死んでしまった。。


そこで私が乗り出す。


娘の研究のはずが。。

娘が世話しないと文句言いながら

私がはまり込んだ。



ご近所様の

くわのはを頂きながら、

餌をせっせと運んだ。


小さな頃は弱々しかったけど、

大きくなって、元気になった。

桑の葉をあげたら、勢いよくかじりだす。

そしてウンチを出す。

しおれた葉っぱは食べない。

新線な葉っぱを上げると、とびつく。

食べてウンチして寝て食べて。。。

なんて愛しいい。。。


素手で触るには、申し訳ないけど気持ち悪い。。

でも一生懸命生きてるように見えて、

愛しいなあって思う。



濡れた葉っぱをあげたらいけないと

聞いていたので、

ペーパータオルで水分をとってあげた。

でも、完璧に乾かさなかったのが悪かったのだろう。。

おそらくそれが原因で、

カラカラのウンチだったのに、

いつしか柔らかい下痢のウンチになった。

徐々に食べる量も減って、

衰弱してるように見えた。

ご飯も食べなくなって、

ウンチもしなくなって、

行動がおかしい。。

しばらく弱々しい時期が続いた。

もう死んじゃうかも。。

なんてばかなことをしたんだろう。


トマトを病気にしてしまったことも重なり。

反省した。。

生き物を育てられないんだ私。。

子供だって育てられてないし。。

なんて、勝手に落ち込む。


してしまったことはどうにもならない。。



今までほとんど移動しなかったのに、

箱のうらにベタっと引っ付いたりしてる。

ご飯はそっちじゃないよ。。。



苦しそうに箱の中を移動している。

ほんとに申し訳なかったな。。。


あれ。今後は糸を出し始めた。


箱の中、移動しながら、糸を出し、

苦しそうに見えるのだけど、

糸を出し続けてる。

箱の中は蜘蛛の巣だらけみたいになってる。

それはそれは美しい細い糸。

からまったものをひっぱると、

ほどけていたものが一本の糸になる。

結構、強い。。。


もしかしたら、このまま、、先に進むのかな?



4隅移動しながら。

ようやくここだと決まったのか。

そこに居座り、繭玉を作り出した。


どんどんカイコの体が白い糸に包まれていく。

その中でも動き続けているカイコが薄く見える。


今朝、ほとんど中は見えないのだけど、

それでも動き続けいる糸を出し続けているだろうカイコの命が見え隠れする。


スゴイスゴイスゴイよ。。。


弱っていたのは弱っていたと思う。

でも、まゆまでたどり着く力は残っていたんだ。。


育ててるのではなく、

育つんだ。

自然の力で。


育つ力を持ってるのは、

命自身なんだな。。。



命を預かる重さ。

カイコにプログラムされてる命の力。


一緒に過ごしてくれて、うちに来てくれて

ありがとうね。


子供の頃、私もきっと学んでいたのだろうけど。

なんの感動もせずに、通り過ごしてしまったようだ。。

なぜだろうか。。


シルク

カイコの糸からできてる。


シルク製品。

向き合い方が変わってくるよ。




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