数字では自分の価値は決められない。

原裕美子さんのニュース。


原さんとは、大人になってから、 一度 ランのセミナーでご一緒になったことがある。

走りながら、仕事のことも聞いたり

ロッカーでたまたま二人になり、高校時代の話もした。


原さんは、高校の恩師への感謝の気持ちなどを話してくださった。

お互いに陸上に情熱を注いできたことは共通していて、

悩んだことも共感しあえるものがあった。


わたしは、実業団は、メンタルコーチみたいなのは、いるのか?と聞いてみました。

いないんですよねー、と答えてくださり、

心のケア大事だよねと話した記憶がある。


原さんは

とても、まっすぐで、

純粋な方に感じた。


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昨日

子供と夕方 海に向かって歩いている時。

お店のテレビが見えて。

立ち止まった。

原裕美子さんのこと、やってた。


謝罪してた。


摂食障害と出ていた。


病まない選手はいない。と、

一流アスリートの方に聞いたことがある。


私だって、一流ランナーではなかったが、摂食障害に陥った。


沢山のそういう選手をみてきたし、話を聞いたことがある。


摂食障害として、でていなくても。

今回の原さんの行動のように

盗難となるのかもしれないし。

誰かや、自分への暴言や、暴力、にもなるのかもしれない。


何がそうさせているのか?


私は。

自分が 自分を 認められず 壊してしまうからだと思う。


陸上競技は

ひらすら

数字を追いかけ続ける。


数字は、無限。

きりがない。


数字だけを

求め走り続けると。

どこまでいっても 満たされない。


数字を追いかけない 

陸上競技はないけれど


数字で自分の価値さえも決めてしまうようになると


いい時はよくても、

調子が悪い時に。記録が出せなくなってしまった時に。

自分の価値を見出せなくなってしまう。


速く走れないと自分は劣っている。

記録を出せない自分は意味がない。

故障してる自分は意味がない。

太ってる自分は意味がない。


そうやって、

自己否定を続ける。

自分が自分を攻撃し続けて

耐えられる人なんて

いない。


それは 自分に対してか 他人対してかへの 暴力となる。


原さんだけでない。


数字に追い詰められ

自己否定に苦しみ悩む

ランナーは

今も沢山いるはず。


選手自身が

数字にとらわれてしまっていても。

監督やコーチ、

家族や友人

沿道で応援する人

選手を支える人が

ひとりでも 多く。


自分の価値は数字でない と 伝える人がいてほしいと思う。


私自身も、今になって、 やっと

走ることを 数字から解放できた。


同じように悩む人がいたら、

私は必ず 想いをこめて伝える。


あなたの価値は、数字できまらないって。


走ることは喜びなんだよって。


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